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【2026年7月改定】怖がらなくて大丈夫!整骨院経営はどう変わる?|保険改定シリーズ①

2026年7月の保険改定で整骨院経営はどう変わるか|保険改定シリーズ①

2026年7月1日、柔道整復師の療養費が見直される「保険改定」が行われます。

「また保険改定か」「今度は減収になるのでは」——そう聞いて、少し不安になっている院長先生も多いのではないでしょうか。

SNSやセミナーの案内でも「減収」「危機」といった言葉が目につきます。

でも、最初にお伝えしたいのは「怖がらなくて大丈夫」ということです。

今回の改定は、内容を正しく知って、いつもの院運営を少し見直せば、十分に乗り越えられるものです。

むしろ、患者様を丁寧にみている院ほど追い風になる部分もあります。

この記事では、改定で「何が変わるのか」をやさしく整理したうえで、院長が本当に見るべきポイントと、制度が変わっても地域から選ばれ続ける院の考え方をお伝えします。

この記事の内容は、動画でも解説しています。あわせてご覧ください。

今回の保険改定で何が変わるのか

2026年(令和8年)7月1日の施術分から、柔道整復師の療養費の算定基準が改定されます。

厚生労働省の通知をもとに、現場に関わりの大きいポイントを整理すると、おおよそ次のとおりです。

1. 基本料金は引き上げ

意外に思われるかもしれませんが、基本となる料金はむしろ上がります。

項目 改定前 改定後(7/1〜)
初検料 1,550円 1,560円
再検料 410円 420円
後療料(打撲・捻挫) 505円 550円

特に毎回の施術で算定する後療料が45円上がる点は、1〜2部位を丁寧にみている院にとって地味に効いてきます。

2. 再検料は「連続する2回」まで算定可能に

これまで再検料は、最初の後療日に1回だけ算定する扱いでした。

令和8年7月の改定後は、連続する2回の施術について算定できるようになります(1回420円)。

通常どおり初検料を算定するケースでは、1回目に初検料、2回目・3回目に再検料を算定する流れです。

一方、施術の終了または中止のあと「1か月以上3か月以内」で初検料を算定できないケースでは、初回から再検料を算定し、連続する2回まで算定できる扱いになります。

ポイントは、「3回まで支払われる」と考えるのではなく、初検料は初回のみ、再検料は連続する2回までと整理することです。

経過をきちんと見立て直すことが評価される方向、と捉えると理解しやすいです。

なお、初検に頼りすぎる経営からの転換については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

👉 2026年7月、整骨院経営は「初検依存」から大きく変わります

3. 多部位は2部位目から逓減(ここが一番のポイント)

今回いちばん影響が大きいのが多部位の扱いです。

これまでは3部位目から減算(逓減)でしたが、改定後は2部位目から80%、3部位目は60%で算定することになります。

「とりあえず部位数を多く」という運用に頼ってきた院ほど、ここの影響を受けやすくなります。

4. 明細書は「支払いごとに毎回交付」が原則に

明細書の扱いも変わります。

これまでの「月1回」の体制加算から、窓口で一部負担金をいただくたびに交付する「明細書発行加算(1回10円)」へと切り替わります。

つまり、会計のたびに明細書をお渡しするのが原則になります。

5. 長期・多部位の患者対応にも目が向く

少し先の話になりますが、2027年(令和9年)1月からは、

長期にわたって多部位の施術が続く患者様について、

「直近12か月で通算8か月以上かつ累積9部位以上」といった目安で確認が入る仕組みも追加されます。

すぐに何かが起きるわけではありませんが、負傷原因の把握とカルテの整備が、これまで以上に大切になっていきます。

なぜ、保険改定を不安に思いすぎなくていいのか

たしかに、保険改定の変更点を並べると多く感じます。

しかし落ち着いて見ると、今回伝えているメッセージはとてもシンプルです。

それは、「一人ひとりの患者様を、根拠を持って丁寧にみている院を、きちんと評価しますよ」ということ。

基本料金が上がり、見立て直しの再検料が増え、その一方で部位数を増やす運用は抑えられる——制度全体が、そういう方向に向かっているのです。

これは、私たち吉田企画が26年間ずっとお伝えしてきた考え方とまったく同じです。

短期の売上を追いかけるのではなく、患者様との信頼関係を土台に、長くお付き合いしていく。

だからこそ、丁寧にやってきた院ほど「怖がらなくて大丈夫」と言えるのです。

院長が本当に見るべきポイント

数字の増減に一喜一憂する前に、まず確認していただきたいのは次の点です。

自院の患者様は、平均で何部位を算定しているか。
1〜2部位中心なら、むしろプラスに働く可能性が高いです。

明細書を毎回お渡しできる窓口の流れになっているか。
レセコンや会計の動線を、7月1日までに一度確認しておきましょう。

長期に通われている患者様の負傷原因を、きちんと説明・記録できているか。
ここは信頼にも直結します。

そして何より大切なのが、患者様への説明です。

明細書が毎回お渡しになること、料金が一部変わること——こうした変化を、患者様に一言添えてお伝えできるかどうか。

説明があるだけで、患者様の不安は安心に変わります。

逆に、黙ったまま会計だけ変わると、不信につながりかねません。

改定対応は、実は「患者様とのコミュニケーションを見直す機会」でもあるのです。

「説明できる院」の考え方については、こちらでもお伝えしています。

👉 【2026年7月の整骨院経営戦略】保険改定の時代に、“説明できる整骨院”へ

保険改定があっても選ばれる院とは

また、制度はこれからも数年ごとに変わっていきます。

そのたびに振り回されるのか、それとも変化に左右されない土台を持っているのか。

この違いが、これからの院の明暗を分けます。

私たちが大切にしているのは「農耕型経営」という考え方です。

畑を耕し、種をまき、じっくり育てるように、患者様一人ひとりとの信頼関係を時間をかけて築いていく。

回数券や会員制で短期的に囲い込むのではなく、

「この院に通ってよかった」という満足が紹介を生み、

地域から選ばれる院になっていく——そういう経営です。

制度がどう変わっても、「あの先生にみてもらいたい」と患者様に思っていただける院は強い。

今回の改定は、そんな当たり前の経営に立ち返る、ちょうどいいきっかけになります。

農耕型経営の考え方については、こちらの記事でくわしくお伝えしています。あわせてお読みください。

👉 整骨院の「農耕型経営」とは?回数券に頼らず地域で選ばれ続ける考え方

まとめ

2026年7月1日の保険改定(柔整療養費改定)では、

初検料・再検料・後療料の引き上げ、多部位の逓減強化、明細書の毎回交付、長期・多部位患者への確認の仕組みなどが変わります。

変更点は多いものの、その向かう先は「丁寧にみている院を評価する」というシンプルなものです。

だからこそ、怖がる必要はありません。

自院の部位数と会計動線を確認し、患者様への説明を整え、信頼で選ばれる院づくりに立ち返る。

それが、いちばん確かな改定対策です。

「うちの院は大丈夫だろうか」と少しでも不安を感じたら、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

改定対応、何から手をつければいい?を一緒に整理します

吉田企画では、整骨院・治療院専門のコンサルティングとして、改定への備えから「地域から選ばれる院づくり」までをご相談いただけます。「うちの院の場合はどうなる?」という疑問に、現場目線でお答えします。

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