吉田企画の整骨院経営コンサルタントの伊藤樹里です。
9月は、整骨院にとって「新患を追いかける月」ではなく、今いる患者様との関係をもう一段深める月です。
お盆や夏休みが明けて生活リズムが戻る一方、夏の疲れが不調として表面化しやすいこの時期。「痛くなったら来る」通院から「良い状態を保つために通う」通院へと、患者様の意識が自然に変わりやすいタイミングでもあります。
この記事では、9月に取り組みたい3つのことを、待合室POPや声掛けトークなど現場でそのまま使える形でまとめました。
なぜ9月なのか
9月に不調が増える背景には、はっきりした理由があります。
・夏の疲労の蓄積(帰省・旅行・寝不足)
・冷房による自律神経の乱れ
・朝晩の寒暖差、台風シーズンの気圧変化
・仕事や学校の再開、運動再開による負担
肩こり・腰痛・頭痛のほか、「寝ても疲れが取れない」という漠然とした不調が出やすいのがこの時期です。
つまり9月は、患者様自身が「身体を整えたい」と感じやすい時期。だからこそ、院からの提案も押し付けにならず、自然に受け入れていただけます。
9月、院で取り組みたい3つのこと
① 全員に「夏の疲れチェック」の一声をかける
まずは来院された患者様全員への声掛けから始めましょう。
「お盆はゆっくりできましたか?」
「夏のお疲れは残っていませんか?」
この一言だけでも、患者様との会話が広がります。さらに、待合室POPや問診票に下のセルフチェックを掲載すると、ご自身から不調を話してくださる患者様も増えます。
【夏の疲れセルフチェック】
・朝起きても疲れが残っている
・寝つき・寝起きが悪い
・冷房で肩や首がこわばる
・食欲が戻らない
・なんとなく身体がだるい
2つ以上当てはまる方は、夏の疲れが残っているサインかもしれません。お気軽にスタッフまでご相談ください。
院として、「来院された患者様全員に夏の疲れについて一声かける」ことを今月の目標にしてみましょう。
② 症状が落ち着いた患者様へ”次の選択肢”を伝える
症状が軽くなると、「もう大丈夫です」と言われる患者様も増えてきます。ここで大切なのは、無理に通院を勧めることではありません。患者様ご自身が、身体の状態に合わせて選べるよう、選択肢を丁寧にお伝えすることです。
トーク例
「だいぶ楽になりましたね。
今後は、痛みが出たときに来院される方法もありますし、月に1回程度、その都度お身体の状態を確認しながらメンテナンスを続けていく方法もあります。
特に、以前から同じ症状を繰り返している方は、定期的に整えておくことで、痛みをぶり返しにくい状態を保ちやすくなる方が多くいらっしゃいます。
○○さんの生活スタイルに合わせて、一番合う方法を一緒に考えていきましょう。」
来院ごとにその都度ご判断いただける形なので、患者様は先を縛られる不安なく、ご自身に合った通院方法を安心して選べます。
③ 秋の目標を一緒に決めてカルテに残す
9月だからこそ取り組みたいのが、「この秋の目標」を患者様と共有することです。旅行・運動会・スポーツ大会・登山・趣味など、秋の予定を伺い、その内容をカルテへ記録します。
トーク例
「この秋、旅行や運動会など、何か楽しみな予定はありますか?」
「その日に一番良い状態で迎えられるように、今から一緒に身体を整えていきましょう。」
症状ではなく、その方の生活や目標を中心に施術を考えることで、「自分のことを覚えてくれている院」という信頼につながります。
敬老の日も声掛けのチャンス
9月は敬老の日があります。ご高齢の患者様には、「これからも元気に歩き続けるために」という切り口で、歩行や転倒予防についてお話しする良い機会です。ご家族の健康へ話題が広がり、ご紹介につながるケースもあります。
取り組みを支える発信・掲示
上の3つを、院外(発信)と院内(掲示)から後押しします。
LINE・SNSの発信テーマ
9月は不安をあおるのではなく、「健康づくり」をテーマにした発信がおすすめです。
・夏の疲れセルフチェック
・冷房による身体への影響
・秋に向けた身体づくり
・肩こり・腰痛セルフケア、ストレッチ動画
・スポーツ再開前の身体チェック
患者様のお役に立つ情報を中心に。相談のご案内は、最後に軽く1本添える程度で十分です。
院内掲示・受付での声掛け
待合室や受付では、一言添えるだけでも十分です。
「夏のお疲れは残っていませんか?」
「秋を元気に過ごすために、今のうちに身体を整えておきましょう。」
自然な会話が、継続来院につながります。
月末に振り返りたい確認項目
9月は、新患数だけでなく、既存患者様との関係づくりを振り返る月です。月末に、次の項目を確認してみましょう。
・継続率は先月と比べてどうだったか(特に5回目までの通院定着率)
・紹介による来院は何名あったか
・Googleクチコミは増えたか
・患者様との会話から新しい提案につながったケースはあったか
数字だけでなく、「患者様との信頼関係が深まったか」という視点も大切にしてください。
まとめ|9月は信頼を積み重ねる1か月
9月は、新患を追いかける月ではなく、既存患者様との関係をもう一段深める月です。
今月取り組んでいただきたいことは、次の3つです。
1.来院された患者様全員に「夏の疲れ」の一声をかける
2.症状が落ち着いた患者様へ、安心して判断できる選択肢を丁寧に伝える
3.秋の目標を共有し、カルテに残す
症状だけを見るのではなく、「これから先も健康で過ごしていただくためのサポート」という視点で関わることで、継続率・紹介率、そして患者様の満足度の向上につながります。短期的な売上だけでなく、信頼を積み重ねる。9月は、その積み重ねが最も成果につながりやすい1か月です。
吉田企画では、整骨院・治療院の集患やリピート、自費導線づくりを、現場でそのまま使える形でご支援しています。「うちの院の場合はどうすればいい?」という個別のご相談は、無料30分オンライン相談でお気軽にどうぞ。
















