昨日、船井幸雄氏が亡くなられたという報を船井勝仁氏と交流のある私の親友から聞きました。近年は闘病生活が長く、心配していた矢先の訃報でした。
私が船井総合研究所に2001年に入社した時、船井氏は代表取締役会長でいらっしゃいました。「これが本物の『経営の神様』船井幸雄か。すごいオーラだな…。」と思っていました。
この頃は、毎月の会議で必ず船井氏の講話があり、スピリチュアルな話をよくされていて、マーケティングや経営ノウハウを知りたい多くのコンサルタントの方々には興味のない話だった様ですが、私は非常に興味があったので、私は毎回楽しみにしていました。
当時あった「船井クラブ」での船井氏の講演の録音テープを社員は無料で借りられるのですが(殆ど借りる人はいなかった様です)私は毎回借りて聴いていました。船井氏の本もよく読んでいました。周りのコンサルタントからは「吉田は変わってるな~」とよく言われたものです。
船井氏は近年ではスピリチュアル的な要素が中心として捉えられていますが、当然ですがバリバリの理論派であり、マーケティングやマネジメントの原理原則を用いてコンサルティングをされていました。私も入社当初は徹底的にそれらの基礎を叩き込まれました。
生の経営の現場では、理論的なマーケティングやマネジメントで解決できる問題も多いですが、不思議なこともよく起きます。船井氏はその例外も解決するためにスピリチュアルを研究されていたのです。「100%完璧なコンサルティング」を追及された結果がスピリチュアルでした。私はそれを学びたいと思っていました。実は表だって言うことはないのですが、経営理論と併せてスピリチュアルへの理解と実践が経営には必要だと今も確信しています。
そして、そもそも船井総研を業種特化した経営コンサルタントを育成して組織化することを船井氏が実践しなければ、私が船井総研に入社することもなかったですし、整骨院・リラクゼーションサロンの専門コンサルタントとして、こんな何の取り柄もなかった私が33歳で書籍を出版したり、独立してこの1月で6周年を迎えて忙しく仕事ができる状況というものは決してなかったと断言できます。
船井幸雄氏なくして今の私はありません。心から感謝しています。
ご冥福をお祈りします。